これからの時計(とけい)はどうなっていくんだろう?
いちばん新しい(あたらしい)技術(ぎじゅつ)で作られて(つくられて)いる時計を紹介(しょうかい)するよ。

今回(こんかい)は「安全(あんぜん)なダイビングをサポートする、腕(うで)につけるコンピュータ」のお話(はなし)です。

「セイコー・マリンマスター・ダイビングコンピュータ」

この時計は今(いま)大人気(だいにんき)のスポーツのスキューバダイビングをより安全(あんぜん)に楽しんで(たのしんで)もらえるように開発(かいはつ)された時計なんだよ。

この小さなボディの中(なか)に、水深(すいしん)や水温(すいおん)だけでなく、体(からだ)の中にある窒素(ちっそ)量(りょう)の計算(けいさん)などダイビングに必要(ひつよう)な情報(じょうほう)を自動的(じどうてき)にはかって表示(ひょうじ)する機能(きのう)がぎっしりつまっているんだよ。

ここでセイコーのダイバーウオッチの歴史(れきし)をちょっとふりかえってみよう。
日本初(にほんはつ)のダイバーズウオッチである「セイコー150m(メートル)ダイバー」が発売(はつばい)されたのが1965年のこと。
ついで1967年には「セイコー300mダイバー」を発売、機能面(きのうめん)でも精度(せいど)でも性能(きのう)は向上(こうじょう)していったんだ。
けれど350mもの深海(しんかい)で作業しているプロダイバーが使っているセイコーダイバーが、深海から上がる時にこわれてしまったり、作業(さぎょう)の時にぶつけるとすぐこわれてしまうという意見(いけん)がよせられ、それがきっかけとなって世界最高(せきさいこう)のダイバーズウォッチを作る(つくる)ために7年間も研究(けんきゅう)をかさね、1975年に「セイコーダイバーズプロフェッショナル600m」を完成(かんせい)させたんだ。

この「セイコーダイバーズプロフェッショナル600m」は、世界で初めてチタニウムのケースを使ったダイバーズウォッチで、プロのダイバーが深海での作業での要求(ようきゅう)を完全(かんぜん)に満足(まんぞく)させるものだったんだよ。

時計屋さんなどで売られているダイバーズウォッチのジャバラになったラバーストラップも、このセイコーダイバーズプロフェッショナル600m」で初めて使われたものなんだ。海の中では水圧(すいあつ)で、ウェットスーツが縮んだり(ちぢんだり)するので、固定式(こていしき)のストラップでは腕時計がはずれてしまうことがあるために、ジャバラがのびたり縮んだりすることによっていつでも腕にフィットするように、このようなかたちになったということなんだ。


さて、そういった開発(かいはつ)の歴史をへて、今もっとも新しくて高性能(こうせいのう)な「マリンマスター・ダイビングコンピュータ」についてのお話をしていこう。

一番最初に、この「マリンマスター・ダイビングコンピュータ」について「体の中にある窒素量の計算など〜」と書いてあるよね。スキューバダイビングをやる時には、この「窒素の量」というのがとても重要(じゅうよう)になってくるんだ。


スキューバダイビングの時に、背中(せなか)にしょっているボンベには圧縮(あっしゅく)された空気(くうき)が入っているんだ。空気というのは、酸素が2割、窒素が8割からなっているんだ。長い時間、水の中に深く(ふかく)もぐっていると体の中にたくさんの窒素がとけこんでしまい、海面(かいめん)に上がろうとする時に水圧(すいあつ)が下がることによって体の中にある窒素が血管(けっかん)の中で、あわになっていしまい血が流れなくなってしまうんだ。
こわいよね?だからきちんとその窒素量をコンピュータで管理(かんり)することによって、安全にダイビングを楽しむことができるようになるんだ。
ちょっとむずかしかったけどわかってくれたかな。


その他の機能(きのう)としては、水を感知(かんち)するセンサーによって自動的(じどうてき)にダイブモードが作動(さどう)したり、最近(さいきん)流行(りゅうこう)しつつある酸素濃度(のうど)をかえたタンクを使った「Nitrox(ナイトロックス)ダイビング」にも対応(たいおう)できるんだ。
この時計をつくったセイコーのホームページでは、3D(スリーディー:3次元(じげん))で自由(じゆう)に動かせる「マリンマスター・ダイビングコンピュータ」があるよ。
みんなで見てみてね。

http://www.seiko-watch.co.jp/psx/about/marine/mmdc.html


さあ、今回の「マリンマスター・ダイビングコンピュータ」はどうだったかな?
こんなすごい時計を持ってスキューバダイビングを楽しんでみたくなるよね。
それじゃ、また次回(じかい)も楽しい(たのしい)未来(みらい)時計を紹介するから、待って(まって)てね。

2001年4月号